ソファーカバーを使っているかどうかと聞かれるまで、自分の家のソファーにソファーカバーが掛けてあることを忘れていた。それはもう何年も前に使い始め、そのソファーカバーなしでソファーを使うことがなくなっていたからだろう。そのソファーカバーの掛けられたソファーが我が家のソファーで、それが当たり前の光景となって生活していたのだ。
ソファーカバーを掛ける前は、もちろんカバーなしで買ったままのソファーの状態でしばらく使っていた。ところが元気のよさが自慢の我が家の子供たちから受ける様々な試練に耐えられず、ついにソファーのあちらこちらに傷みが目立ち始めたのだ。それでもしばらくは、子どものいる家なのだからこのくらいは仕方がないと自分自身に言い聞かせながらそのまま使い続けていた。しかしものには限度というものがある。
ソファーカバーを掛けなければ、もはや廃品寸前の状態になってしまっていたのだ。しかしもったいない性の私はそう簡単には捨てられない。どうせ今新しいソファーを買っても、子どもたちがもう少し大きくなるまでの間に同じような目に遭うに決まっている。それならばなおさら新しいソファーを買うなんてもったいなさすぎる。そこで思いついたのがソファーカバーを掛けるという方法。目の前がぱっと明るくなったように感じるほどの名案だった。
ソファーカバーを掛ければ、今ある傷や破れたところなどを一気に隠すことができる。そして一瞬にして新品同様に生まれ変わるのだ。これでまたしばらくこのソファーを使うことができる上に、新品のようになるのだからソファーカバーはなんと優れものなのだろう。思い立ったらすぐにでも欲しくなり、さっそくあちらこちらで探してみることにした。探し始めるとこれがまた結構楽しいもので、新しいソファーが手に入るようなそんな錯覚さえ覚えた。
ソファーカバーは結局一枚の大きな布でできているもので、ソファー以外にもベットカバーとしても使えるマルチカバーにした。家に帰って早速我が家の傷だらけのソファーに掛けて見ると、なんという変わりようだろう。一瞬でソファーが生まれ変わったのだ。子供たちも主人も家に変えてくるなり、歓声をかげて大喜び。部屋全体も明るくなり、気分まで新品同様!